「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」の監督を務めたイスラエル人ジャーナリストのユバル・アブラハームとラヘル・ショールが、パレスチナ・ガザ地区における民間人虐殺の真相に迫ったドキュメンタリー。
2023年10月7日のハマスによる襲撃をきっかけにイスラエル軍が開始したガザへの攻撃で、犠牲者は7万3000人以上にのぼるが、その大半は民間人だ。イスラエル軍は表向きには「民間人の犠牲は最小限に努めている」と主張するが、実際には民間人に被害が及ぶことを組織的に承認したうえで大規模攻撃を遂行していた。アブラハーム監督とショール監督は、夜のテルアビブのとある建物の屋上で、イスラエル軍の兵士や諜報員24人に極秘インタビューを実施し、ガザでの民間人殺害について「どのような指令を受けたのか」「何をしたのか」という証言を引き出していく。それぞれの言葉から浮かび上がったのは、イスラエル国家が組織的に作り上げた「虐殺を可能にするシステム」だった。