俳優として活躍する佐藤二朗が、自身が主宰する演劇ユニット“ちからわざ”の舞台を、自ら脚本、監督を務めて映画化した群像ドラマ。架空の島の売春宿を舞台に、店を仕切る三兄妹や遊女たちが、懸命に生き抜こうともがく姿を描く。主演を山田孝之が務め、そのきょうだいを佐藤と仲里依紗が演じるほか、向井理、坂井真紀らが共演した。とある島。そこは至るところに「置屋」が点在する、いわば売春島。住民たちはこの閉塞された島で一生を過ごす。ある置屋にその「三兄妹」はいた。長男の哲雄、次男の得太、長女のいぶき。ここで働く四人の個性的な遊女たちは、哲雄に支配され、得太をバカにして、いぶきに嫉妬していた。出口のない閉塞感に苛まれつつ無為に生きる面々。だが、三兄妹の父・義雄をめぐる「ある秘密」が明らかになり