コカイン・ベアー/Cocaine Bear(2023)
ジョージア州の森を舞台に、麻薬密売業者の飛行機から投棄されたコカインを摂取した体重500ポンド(約227キログラム)を誇るクマが、警察官に犯罪者、観光客、ティーンの若者たちを標的に大暴れするダークコメディー。
一見するとトンデモ設定の本作だが、ベースとなったのは実際の事件。Varietyによると、1985年9月、アンドリュー・ソーントンという麻薬密売業者が、ジョージア州北部でコカインの入ったバッグを投棄。それから3か月後、約40個の開封済みプラスチック容器の隣で、薬物の過剰摂取により死亡したと見られるツキノワグマが捜査員によって発見された。ソーントンは、大量のコカインを体に巻き付けて過積載の飛行機から飛び降りた際、パラシュートの不備によって死亡。このクマは剥製にされ、ケンタッキー州の土産物屋に置かれているという。