ター/Tar(2022)
『リトル・チルドレン』のトッド・フィールド監督による、女性初の首席指揮者たちの姿を通して、権力というものの本質を浮き彫りにしていく音楽ドラマ。ケイト・ブランシェットが主演を務め、2022年・第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門にてポルピ杯(最優秀女優賞)を受賞。
リディア・ターはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団における女性初の首席指揮者であり、作曲家としても指揮者としても当代随一だと評価されていた。しかし、リディアはその地位によって得た権力を使い、若い女性音楽家に肉体関係を迫るなどのハラスメントを行っていた。リディアの妻、シャロンをはじめ周囲の人物は見て見ぬふりをしていたが、被害者の1人が自殺したことをきっかけに、リディアの蛮行を告発しようという動きが出てきた。キャリアの危機を前にして、リディアは徐々に精神の平衡を失い始める…。
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