若者はバカなことをするものだ。しかし、インターネットが手のひらのなかにあり、ずっとオンライン空間にいる若者にとって、人間関係とはどのようなものだろうか? そのような世界において、リアルなつながりなどあるのだろうか?
主人公はティーンエイジャーのミア(ソフィア・ワイルド)だ。ミアは母親を失い、その後ライリー(ジョー・バード)とジェイド(アレクサンドラ・ジェンセン)の兄妹と親しくなる。ある日のハウスパーティーにて、3人のうちの誰かが、謎めいた文字が刻まれた不思議な手の彫刻をもってくる。
ろうそくに火を灯し、手を握って「トーク トゥ ミー」(わたしに話して)と唱えると、無作為に選ばれた死者の霊と“対面”することができるという。また別のまじないを唱えれば、少しのあいだ霊を体に降ろすこともできる。
これだけ聞くと、10代の若者が黒魔術に手を出してしまうよくある映画の筋書きに思えるかもしれない。しかし儀式がおこなわれるのは、大学の友達が隠れてハイになっている地下室のような場所だ。ひとりまたひとりと霊に取り憑かれていく傍ら、ほかのみんながそれをスマートフォンで撮影し、ふらふらとした様子を見て笑っている。そして、周りが制止する声も聞かずに、その動画をネットにアップしてしまう。