ラテン文学の傑作、フアン・ルルフォの長編小説「ペドロ・パラモ」を原作に、メキシコ出身の撮影監督のロドリゴ・プリエトが初監督を務めた。あの世とこの世、過去と現在が錯綜する〝マジックリアリズム〟に彩られた、生死が混在するドラマ。
母親の死を機に、顔も見知らぬ父ペドロ・パラモを探して男が辿り着いたのは、暴力と叶わぬ恋が引き起こした怒りによって破滅に追い込まれた町だった。そして、父の過去が明らかになるにつれ、愛を探し求めた子供の頃の日々の裏にある真実が紐解かれていく。