退廃の渦中にある架空の現代アメリカを舞台にしたローマ叙事詩である。ニューローマの街は絶対に変わらなければならない。そのため、時間を止める力を持つ天才芸術家シーザー・カティリーヌと、保守的な市長フランクリン・キケロとの間に大きな対立が生まれる。前者は理想的なユートピアの未来を夢見るが、後者は貪欲、特権、私兵を守る退嬰的な現状に固執し続ける。市長の娘でジェットセッターのジュリア・キケロは、シーザー・カティリーナと愛し合っているが、2人の男の間で揺れ動き、人類の未来にとって何が最善であるかを見出さなければならない。