三池崇史監督が、滝口康彦が1958年に発表し、1962年には仲代達矢主演の『切腹』の原作となった「異聞浪人記」を、市川海老蔵主演で再映画化した時代劇・ドラマ。武家社会の不条理に一命を賭して立ち向かう侍の姿を描く。
江戸時代初頭、大名の御家取り潰しが相次ぎ、生活に困った浪人たちの間で裕福な大名屋敷に押し掛け切腹を願い出、面倒を避けたい屋敷側から職や金銭が貰えるという狂言切腹が流行していた。そんな中、ある一人の侍が切腹を願い出る。家老は、数ヶ月前にも同じように訪ねてきた若浪人の狂言切腹の顛末を語り始めるのだが