偶然にも最悪な少年(2003)
2003年、東京渋谷。在日韓国人のいじめられっ子ヒデノリは、強迫性障害を抱える少女、由美に出会う。二人は自殺したヒデノリの姉ナナコの死体を病院から盗み出し、チーマーのタローと三人で白いオンボロマーク??に乗り込み、韓国をめざして西へと走り出す。そして、博多、小倉、下関へ。三人と一体が巻き起こす、とんでもないけど、ちょっと笑える事件の連続。ナナコのために高級ブランド服を盗んだ。大人のリーマンからカツアゲした。アベックの男を刺した。ナナコをナンパしようとした男をクルマで轢いた。おもらししたナナコにオムツをはかせた。密航するのに二百万円いるから質屋を襲った。ヤバいトモダチから拳銃をもらった。ブキミな漁師にバイトで密航を頼んだ。つぎつぎと犯罪を重ねていく三人は、そして死体は、最後にどこへたどり着くのか?
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