愛しのベティ 魔物語
セクシーな魔女に心を奪われた男が、魔界の騒動に巻き込まれる姿を描く。オリジナル・ビデオ・アニメの劇場公開版。原作は小池一雄(作)と叶精作(画)の同名劇画、総監督は小池一雄、演出は佐藤真人、脚本は「マンザイ太閤記」の高屋敷英夫がそれぞれ担当。主題歌は、伊藤かずえ(「あ・な・たにアムール」)。
廃墟と化した炭坑町で、着流し姿の任侠道に生きる男・胆平は、親分の仇討ちに向かう途中、足を怪我してうずくまるマントの下は全裸の美少女と出会った。あまりの美しさに、彼女の胸のふくらみを口にふくんでしまう胆平。だが何者かに頭を殴られ、気を失ってしまう。所かわり、歓楽街で親分の仇をみつけた胆平は、斬りかかるがかえり討ちに合う。その時、仇たちを倒し、胆平を救ったのが、あの時の美少女だった。しかし咄嗟のことで、胆平は仇は自分が倒したと信じる。美少女の名はべティ。以前、胆平の頭を殴った中年女ピンポンと共に、自分たちは魔女であり、トーマ・ルタンという魔物を追っているとのこと。胆平は警察に自首するが、一度肌を許した男に生涯ついていくという魔女のさだめ通り、ベティも魔法を使って留置場に現われ、やがて胆平と共にそこから姿を消した。このニュースは、人間界に住むルタンにも届く。胆平の背の刺青の女がベティそっくりなのも、ルタンの情婦おまんが、その刺青を彫ったためだった。ルタンのベティに対する不安がおまんに影響したのだろう。
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