素晴らしき哉、人生!(1946)
アメリカの理想像を追い掛けた名匠、フランク・キャプラ監督がユーモアとペーソスにファンタジーをまじえ善意を高らかに謳いあげて作り上げたヒューマニスティック・コメディ。主演は「裸の拍車」のジェームズ・スチュアート、「地上より永遠に」のドナ・リード。
主人公のジョージという男は、いつも何処かでツキに見放され、逆境にばかり立ち向かう運命にあった。自分のミスではなく大金を失った彼は、全てに絶望して自殺を図る。ところが、12月の冷たい河に飛び降りようとしたとき、彼より先に一人の男が身を投げて救けてくれと叫んだ。あわてて救けたジョージに、男は、自分は見習い天使だと告げるが
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