直木賞作家・中島京子の同名小説を「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督が映画化した家族ドラマ。認知症を患い、症状がゆっくりと進行していく父と、それに戸惑いつつも懸命に支えていく妻や、それぞれに人生の岐路に立つ娘たちが織りなすお別れまでの7年間を切なくも温かな筆致で綴る。
父、昇平の70歳の誕生日会。久しぶりに集まった娘たちに母:曜子から告げられたのは、中学校校長も務めた厳格な父が認知症になったという事実だった。父が巻き起こす思いもよらない出来事の連続に驚きながらも、変わらない愛情に触れ、少しずつ前に進んでいく。ゆっくり記憶を失っていく父との7年間の末に、家族が選んだ新しい未来とは