2073(2024)
ディストピア化したニュー・サン・フランシスコから、過去の2024年つまり現実の現在をふり返る「2073」は、あろうことか極右翼の新しいファシズムが崇められて、世界の指導者の中には独裁者や、独裁者を目指す者たちが現われ、人びとは IT の進んだ技術によって、監視と管理され、つまり容易に支配されて、民主主義は衰退しようとしているばかりか、ウソにまみれたニュースに振りまわされ、気候変動の脅威にも晒されている現在…、
自分が買い取ったソーシャル・メディアを通じて、誤情報や不適切な発言を拡散し、世界の人びとを混乱させることまで含めて「言論の自由」だと言い張る過度に極端かつ無責任な自由主義者や、自分たちさえ良ければ…と独裁と支配を目指す政治家ども、そして、何もかもを呑み込んで、これからの経済を牛耳っては、搾取を続けて、富を独占し、取り返しのつかないところまで貧富の格差を拡大しようとしている IT 大手といった「時の権力者(社)」の横暴などを、2024年の今とめなければ、約半世紀後の2073年にはどういう世界になってしまうのか…?!