特異な見た目で生きるエドワードの元には、様々な人がやってきては、分かったようなことを言ってくる。「酷いことを言ってくる人も多いでしょうね」「人生の不幸とは、事実を受け入れないことから生じるんだよ」……。ある時、エドワードは「人生を変えるかもしれない」という新たな治療方法に出会う。治療に成功したエドワードは、(セバスチャン・スタンの風貌である)美しい見た目を手に入れる。
周囲からもチヤホヤされるようになったある日、「信じられないよ、エドワード?」と、治療前の自身のと同じ風貌を持つ男が現れたではないか。「僕のこと、きっと覚えていないと思うけど。オズワルドだよ」。
エドワードがリスクを抱えながら醜い顔を脱する治療に挑んだのとは裏腹に、このオズワルドは生まれながらの風貌のまま、天性の人たらしで人気者生活を送っている。不満、妬み、自分自身への懐疑。エドワードの中に、かつてない感情が渦巻く。
「本当の自分のようになったあなたは素晴らしいけれど、でも自分らしさがなくなった気がする」と女性に言い放たれてしまうエドワード。この治療と、オズワルドの登場は、彼の複雑な人生に何をもたらすのだろう。