首相は毎年、かの有名な「国家理性」の名の下に、あらゆる厄介者を抹殺するリストを作成している。共和国大統領特別顧問のセルジュ・シュスターも、このリスト、通称マティニョン・リストに名を連ねている。死刑を宣告され、家族をも危険にさらす執拗な陰謀と国家機密の渦中にあるセルジュと妻、そして子供たちに残された希望はただ一つ。庭師のレオだ。レオは庭に「ナメクジ」が侵入してくるのをひどく嫌がる…特に罪のない家族を殺そうとするナメクジだ。