K.O.(2025)

バスティアン(シリル・ガーヌ)は、3年前に総合格闘技の試合で対戦相手のエンゾをアクシデントによって死亡させてしまい、それ以来世捨て人のように暮らしていた。ある日エンゾの未亡人が、そんな彼を探し出し、訪ねて来る。彼女はバスティアンに、マルセイユ北部地区で行方不明になった10代の息子レオ(マローム・パキャン)を助け出してほしいと懇願するのだった。レオを探すために動き出したバスティアンは、その途中でケンザ(アリス・ベライディ)という若い警官に出会う。彼女は、マルセイユの新たな犯罪組織リーダーたちを捕まえるためなら手段は選ばない覚悟だ。一方、レオは重大な危険にさらされ、一刻の猶予もない状況に置かれていた。