本シリーズの主人公であり、若い医師のヨランタ・ヴァドフスカ=クルルは、ショピェニツェ製錬所の近くに住む何人もの子供たちが重金属汚染による鉛中毒で病気になっていることに気付く。その事実を知った彼女は、病気の子供たちを救うため、抑圧的で共産主義の国家組織に立ち向かう。本作が映し出す舞台は、産業的な雰囲気の漂う1970年代のシレジア南東部。労働階級の人々が現実と向き合うこの場所で、危険な政治の駆け引きと、ヴァドフスカ=クルル医師の社会的使命が錯綜する。